こんにちは、鎌原です!
昨日の記事で簡単に触れましたが、今日は加算について少し掘り下げてみます。
訪問介護が該当する居住系は科学的介護推進体制加算 40単位/月が適応されます。
尚、施設系は(Ⅰ) 40単位/月と(Ⅱ) 60単位/月に別れます。
要件は以下の通りです。
イ 入所者・利用者ごとの心身の状況等の基本的な情報を、厚生労働省に提出していること。
ロ サービスの提供に当たって、イに規定する情報その他サービスを適切かつ有効に提供するために必要な情報を活用していること。
詳細は以下の資料P29を参照ください。
ざっくりと、厚労省管理のLIFEへ毎月利用者様のデータを送信し、かつそこから得られるデータを有効活用することで取得できる加算ということです。
加算の有効性や加算単位が労力に見合うかどうかは、様々議論があるかと思われます。
ここで私が「単位が低い!!」などと被害者のようなことを言っても面白くないので、コリブロではもっと希望のある大きな視点で話をしてみましょう。
まず私はデータ分析によるサービス品質の向上という基本的なアイデアには賛成です。
なぜなら、世の中で多くの人に素晴らしいと言われているサービスは、客観的なデータに基づく分析を利用しながら品質を向上させているからです。
簡単な事例がまとまっている記事がありましたので貼ります。
liskul.com
大まかなデータ活用の流れは以下のような感じです。
①こうしたらお客様に喜んでもらえるのではないかと仮設を立ててサービスを実行。
②自身が提供するサービスに関わるデータを複数の軸で集める。
③集まったデータを基に、顧客から喜ばれている軸と喜ばれない軸を見つける。
④喜ばれる軸を更に強くし、喜ばれない軸を弱くするかやめる。
⑤また①へもどる。
例えば、ユニクロや吉野家、マクドナルド、コンビニから自動販売機のコーラ、ディズニーなどの娯楽施設、ほぼ全てのスポーツまで、多くの人を喜ばせるサービス提供の裏には100%データがあります。
ここでポイントなのは、客観的なデータ分析の先には、実際にサービス提供する人間がいて、その更に向こう側にはサービスを享受し喜んでいる人がいるという点です。ITやAI、データ分析と聞くと「冷たい」「人間とは相容れない」と感じるかもしれませんが、うまく使えば人を喜ばせることができるわけです。
私は介護業界でもこの事実は変わらないだろうと考えています。正しいデータ分析を行い、喜ばれるケアとはなにかを把握した上で、そのケアサービスを実行できれば、介護業界はより魅力的になるはずです。
*1:社保審-介護給付費分科会:令和3年度介護報酬改定の主な事項について