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「移動型」訪問介護事業所

こんにちは、鎌原です。

 

先日ある訪問介護事業を運営されている方とお話している際に挙がったアイデアです。

 

在宅介護や在宅看護において、事業を拡大する時のハードルの1つが採用です。 

 

従業員が働きたい事業所を選択する時の要素は、ソフトとハードに分かれます。ソフトはその事業所の雰囲気や働いているメンバー、事業所の考え方が自分と合うかどうかです。ハードは給与額と事業所の立地です。

 

ソフトは長期的には変化することが可能です。また給与額も業績に応じて変更が可能です。しかし、立地はなかなか変えられません。

 

在宅業界で働く以上、物理的に遠くの事業所での勤務は難しいため、必然的に通勤可能なエリアの中で事業所を探す必要があります。実際にエリアで事業所を探される従業員さんも多いというデータがあります。ですから採用活動において事業所の立地は強みにも弱みにもなります。

 

だとすれば、事業所が移動できたらどうだろうかというアイデアです。各エリアのメンバーの休憩所やミーティング場所として、移動販売車のように移動するわけです。これで立地という採用課題をクリアできれば、より多くのメンバーと仕事ができ、より多くの利用者様へケアを届けられる可能性もあるかもしれません。

 

www.jstage.jst.go.jp

https://www.jstage.jst.go.jp/article/journalcpij/55/3/55_1007/_pdf/-char/ja

 この研究データによれば、潜在的な利用者がいるにも関わらず、事業所が少ないエリアがあることを示しています。このような場所は、公共交通機関が発達していないなどの理由により事業所の立地としては魅力的ではないようです。もし、このエリアに移動式事業所があれば、より多くの利用者様へケアを届けられる可能性があるわけです。

 

現在の制度的にはグレーな部分もあるかもしれませんが、テレワークやリモートワークが当たり前になった今、新しい展開が出てきてもおかしくありません。まだまだ新しいことができるチャンスは沢山ありそうです。